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1月は、様々なPCパーツの発売が予定されており、その中でも注目度が高いのがRyzen 9000シリーズの最新モデルかと思います。
その、Ryzen 9950X3D・Ryzen 9900X3Dの情報をご紹介したいと思います。
Ryzen 9 Ryzen 9 9950X3Dと9900X3D
AMDは2025年1月末に Ryzen 9 9950X3D と 9900X3Dを発表し、ゲーミング市場とクリエイティブ用途に対応した高性能CPUとして注目を集めています。
実際の性能はどの程度のものが期待できるのか、AMD幹部の発言をベースに、その性能をまとめていきます。
Ryzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dの性能解説
2025年1月末に発売予定のRyzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dは、AMDの最新3D V-Cache技術を搭載し、ゲーマーやクリエイティブユーザー向けに設計されたハイエンドCPUです。
この2つのモデルは、多コア性能と高いキャッシュ容量を活かした強力な処理能力を持っています。
それぞれの性能を詳しく解説していきます。
Ryzen 9 9950X3D:ハイエンドモデル
スペック概要
- コア/スレッド数:16コア / 32スレッド
- 最大ブーストクロック:5.7GHz
- L3キャッシュ(3D V-Cache含む):144MB
- TDP:170W
- 対応プラットフォーム:AM5
特徴
Ryzen 9 9950X3Dは、ゲーム向けに最適化された3D V-Cache技術を活用し、特にキャッシュ依存度の高いゲームで優れた性能を発揮します。
ただし、2CCD構成のため、ゲームエンジンによってはコアが分散され、Ryzen 7 9800X3D(1CCD構成)の方が有利になる場合もあると言われています。
16コア/32スレッドの多コア構成は、動画編集や3Dレンダリングなど、マルチスレッドを活用する作業で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
ゲームとクリエイティブ用途の両立を求めるユーザーには最適だと思います。
最大5.7GHzのブーストクロックを持ち、パフォーマンスを高めることもできます。
特にハイエンド向けの冷却ソリューションを使用することで、安定した高クロック動作が可能です。
Ryzen 9 9900X3D:ミッドレンジモデル
スペック概要
- コア/スレッド数:12コア / 24スレッド
- 最大ブーストクロック:5.6GHz
- L3キャッシュ(3D V-Cache含む):140MB
- TDP:170W
- 対応プラットフォーム:AM5
特徴
12コア/24スレッドと大容量キャッシュにより、幅広いゲームで高いフレームレートを維持できます。
一部のゲームではRyzen 7 9800X3Dを超えるパフォーマンスを発揮することも可能です。
バランスの取れた設計 Ryzen 9 9900X3Dは、コア数とキャッシュ容量のバランスが取れた設計で、価格性能比の高いコスパに優れたモデルです。
ゲームと軽いクリエイティブ用途の両方をカバーすることが可能です。
Ryzen 9 9950X3Dほどの性能は必要ないですが、Ryzen 7 9800X3D以上の性能を求めるユーザーに良い選択肢となると思います。
Ryzen 7 9800X3Dと比較
AMDの製品および事業開発マネージャーであるMartijn Boonstra氏は、Ryzen 9 9950X3Dと9900X3Dのゲーミング性能について、2024年11月に発売されたRyzen 7 9800X3Dと「全体的に同等のパフォーマンス」を提供すると言っています。
この発言は、多くのゲームでRyzen 9シリーズが9800X3Dを上回ることを期待していたユーザーにとっては少し残念でもある部分かと思います。
CCD構成による特性の違い
Boonstra氏によれば、ゲームエンジンがより多くのコアとスレッドを活用する場合、Ryzen 9 9950X3Dや9900X3DがRyzen 7 9800X3Dを上回る可能性があります。
一方で、1CCD(8コア)に最適化されたゲームではRyzen 7 9800X3Dのほうが有利になることが指摘されています。
これにより、ゲーミング性能はゲームごとにばらつきがあるものの、総合的にはRyzen 7 9800X3Dに近い性能に落ち着くとのことです。
過去モデルとの比較
Ryzen 9 9950X3Dは、前世代モデルであるRyzen 9 7950X3Dに比べ、平均で約8%の性能向上が見込まれています。
しかし、Ryzen 9 7950X3DはRyzen 7 7800X3Dに比べて5%ほど劣っており、Ryzen 7 9800X3DがRyzen 7 7800X3Dに比べ8%の性能向上を実現していることから、Ryzen 9 9950X3Dの性能は依然としてRyzen 7 9800X3Dに僅差で劣ると見られています。
Ryzen 9950X3D/9900X3D/9800X3D 比較図
特徴 | Ryzen 9 9950X3D | Ryzen 9 9900X3D | Ryzen 7 9800X3D |
---|---|---|---|
コア/スレッド数 | 16コア / 32スレッド | 12コア / 24スレッド | 8コア / 16スレッド |
最大ブーストクロック | 5.7GHz | 5.6GHz | 5.2GHz |
L3キャッシュ容量 | 144MB | 140MB | 96MB |
TDP | 170W | 170W | 120W |
ゲーミング性能 | 高い | 高い | 高い |
価格(予想) | 約12万円前後 | 約9万円前後 | 109,980円(2025年1月現在) |
クリエイティブ用途で優位
Ryzen 9 9950X3Dは、16コア32スレッドという構成により、マルチスレッド性能が必要とされるクリエイティブ用途では明確にRyzen 7 9800X3Dを上回る性能を発揮すると考えられています。
また、Ryzen 9 9950X3Dは、最大ブーストクロックが5.7 GHz、AMD第2世代V-Cacheの144MBを搭載し、これらの要素が処理速度の向上に貢献しています。
一方、Ryzen 7 9800X3Dは104MBのV-Cacheを備え、ゲーミング用途に特化しており、オーバークロック耐性の高さが特徴です。
一部のオーバークロッカーは、最大7.4 GHzのクロック速度を達成し、安定動作では6.9 GHzを記録もあるようです。
Ryzen 9 9950X3Dのオーバークロック性能については、まだ発売前のためオーバークロックでどこまでの性能がでるのかは不明です。
価格とコストパフォーマンスの比較
価格に関しては、Ryzen 9 9950X3Dおよび9900X3DはRyzen 7 9800X3Dよりも高価になることが予想されています。
Boonstra氏も「ゲーミング用途だけを考える場合、Ryzen 7 9800X3Dのコストパフォーマンスには及ばない」と述べています。
ただし、クリエイティブ用途とゲーミングの両方で高いパフォーマンスを求める場合、Ryzen 9 9950X3Dは適した選択肢となる可能性があります。
また、Ryzen 7 9800X3Dは発売以来、その価格性能比の高さから非常に人気があり、供給不足が続いている状態です。
Ryzen 9シリーズの発売によって9800X3Dの需要分散が期待したいところですが、AMD自身は"需給状態の改善にはほとんど影響しない"と考えているようです。
まとめ
Ryzen 9 9950X3Dおよび9900X3Dは、ゲーミング用途ではRyzen 7 9800X3Dと同等の性能を提供するとされています。
16コアを活用できるゲームやクリエイティブ用途においてはRyzen 7 9800X3Dを上回る可能性があります。
一方で、価格の高さがネックとなるため、ゲーミング専用CPUとしてはRyzen 7 9800X3Dのほうがコストパフォーマンスに優れていると考えられます。
AMDはこれらの新製品を"ゲーマーやコンテンツクリエイターに最適"としており、そのようなユーザーにとってはとても良いCPUになるかと思います。
しかし、ゲーミング用途のみを重視するユーザーには、Ryzen 7 9800X3Dとゲーミング性能が大きな差はないため、コスパ面でRyzen 7 9800X3Dが勝るので市場では、Ryzen 7 9800X3Dの方が人気かもしれません。
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