今回は、Canon EOS KISS M・M2のダブルズームキットに付属しているレンズ2種類のレビューをします。
レンズは、"EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM"と"EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STM"になります。
参考Canon EOS KISS M レビュー【ダブルズームキット】
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結論
良い点
- この二つのレンズがあれば困ることはない
- ダブルズームキットでまとめて買うとかなり安い
悪い点
- 単品購入は高い
カメラレンズの見方
最初に簡単にですが、カメラレンズの見方について解説します。
これが多少理解できているとよりレンズについて理解できます。
マウント
カメラ本体には対応するレンズの規格があります。
その規格のことを(レンズ)マウントと言います。
注意点
マウントが違えば、レンズが装着できないので注意が必要です。
マウントはいくつか種類があり、カメラのメーカーごとでもマウントが違いますし、同じメーカーのカメラでもそれぞれマウントが違います。
今回、レビューするのはCanonのEF-Mマウントという規格になるので、Canonのレンズマウントを例に出して説明します。
Canonのマウントは4種類に分かれています。
Canonマウント種類
- RFマウント
- EFマウント
- EF-Mマウント
- EF-Sマウント
RFマウントはフルサイズミラーレスが対応、EFマウントは一眼レフが対応などそれぞれ対応している機種が異なります。
今回のEF-Mマウントは、APS-Cサイズミラーレス機種の対応マウントになります。
焦点距離
焦点距離は、ピントを合わせたときのレンズから撮影像まで距離です。
焦点距離が大きければズーム、小さければ広角に撮影できるということになります。
一般的に25mm~30mm以下は、広角とされています。
35mm~80mmは標準レンズとされています。
100mm以上は望遠とされています。
人間の目は
- 片目で見た場合 50mm
- 両眼で見た場合 35mm
と言われています。
そのため、一番使用しやすいレンズは35mm~50mmのレンズかと思います。
この焦点距離は一般的にはフルサイズ換算(35mm換算)と言われるもので表されます。
カメラによるセンサーサイズにより、計算方法が異なります。
計算方法
センサーサイズがフルサイズの場合は特に気にせず、焦点距離の表示そのままになります。
APS-Cの焦点距離
APS-Cの場合:レンズの焦点距離×1.5=35mm換算の焦点距離
CanonのAPS-Cの場合:レンズの焦点距離×1.6=35mm換算の焦点距離
※CanonのAPS-Cの場合は特殊なので注意が必要
マイクロフォーサーズの焦点距離
マイクロフォーサーズの場合:APS-Cの場合:レンズの焦点距離×2.0=35mm換算の焦点距離
絞り(F値)
次に絞りですが、これは"F値"と言われます。
背景をぼかす、全体をくっきりさせるなどは、このF値によって調整できます。
F値が小さければ小さいほど、背景がぼけます。
そのため、ポートレート撮影などはF値を小さくして撮影します。
逆にF値が大きければ全体がキレイに撮影できるので、大きな風景を撮影する場合にはF値を上げて撮影します。
このF値もレンズにより幅が異なるので、自分の撮影したいものによってF値の小さいレンズを使用したりします。
レンズ名
簡単にでもレンズを理解できれば、レンズの商品名を見るだけでどのようなレンズかわかるようになります。
今回のこのレンズ名であれば
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
- EF-M:マウント
- 15-45mm:焦点距離
- F3.5-6.3:絞り(F値)最低値~最大望遠時の最低値
- IS STM:追加性能
とレンズの性能を簡単に理解できます。
レビュー
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは、EOS KISS M/M2の標準レンズになります。
標準レンズなので、最低このレンズ一本でも十分に撮影することができます。
しかし、24mm~72mm(35mm換算)となるので、望遠は難しいです。
スマホのカメラよりも望遠は可能ですが、望遠レンズと比較すると距離は大分短くなります。
広角に関しては24mmなので、十分おしゃれな写真も撮影できます。
少し残念な点は、沈胴式レンズという点です。
沈胴式レンズは、収納時に小さくなるためにレンズが最大まで沈みます。
そのため、カメラの電源を入れてすぐには撮影ができません。
△マークの部分のロックを解除して、少しズームするとレンズが出てきます。
一度レンズを収納すると、わざわざレンズに触れないと撮影ができません。(レンズの先を出しっぱなしにしておけば問題なし)
この点だけが残念なポイントです。
実際の写真
15mm(35mm換算で24mm)
※編集無し
ただのブランコもなんとなく良い感じにも見えます。
大きな木も広角に撮影することができます。
EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STMは、EOS KISS M/M2のズームレンズになります。
先ほどの標準レンズよりは長くなりますが、重さに関しては気になるほどではありません。
ズームレンズのため遠い距離の撮影に向いているレンズです。
88mm~320mm(35mm換算)まで撮影が可能なので、かなりの距離まで撮影が可能です。
F値は4.5~6.3なので、遠い距離でのポートレート撮影は不向きです。
遠き距離の風景・子供の運動会などの距離であれば余裕で顔のアップもキレイに撮影が可能です。
実際の写真
55mm(35mm換算で88mm)での撮影
約40~50mの距離の撮影です。
200mm(35mm換算で320mm)での撮影
55mmの撮影と同じ場所から撮影しています。
たまたま飛んでいた飛行機の写真です。
空を飛んでいる飛行機もそこそこアップで撮影できます。
このズームレンズがあれば望遠は十分かと思います。
単品での価格
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMのレンズ単品では、公式HPで38500円(税込み)となっています。
EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STMのレンズ単品では、公式HPで53900円(税込み)となっています。
レンズは単品で購入するとめちゃくちゃ高いので、カメラ本体も購入するのであればレンズがセットになっているものを購入しましょう。
現在(2022年4月)、EOS KISS Mダブルズームキットで90000円前後の価格になっています。
ダブルズームキットは、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM・EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STMの二つのレンズが付いているセットになります。
このレンズ2つの価格だけでも90000円弱になるので、本体も購入する方が断然お得です。
必要なければ売却してもそこそこの価格になるので、とりあえずは2つセットで買うことをおすすめします。
まとめ
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM・EF–M55-200mm F4.5-6.3 IS STMの2つのレンズをレビューしました。
どちらのレンズも非常に使い勝手がよく、この2つのレンズを持っていれば多くの場面で良い写真が撮れると思います。
特に、望遠レンズは子供さんの行事などで使えるレンズかと思うのでファミリー向けレンズになっています。
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