今回は、イヤホンやヘッドホンを買う時によく目にするドライバーについて解説していきます。
この記事で、ドライバーについて全く知らない方でもイヤホンやヘッドホンなどのドライバーについて理解できて、友達とかにドヤ顔解説できるようになれます。
イヤホンやヘッドフォンを購入するときなどにも役に立つ情報になるので、是非最後まで読んで下さい。
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ドライバーとは?音を生み出す心臓部

イヤホンやヘッドホンの「ドライバー」とは、電気信号を振動(音)に変換するパーツのことです。
スピーカーでいうところの“ユニット”に相当し、イヤホンの音の性質はこのドライバー方式で大きく決まります。
特にイヤホンは本体が小さく、内部空間も限られるため、ドライバーの種類によって得意・不得意な音域がはっきりと出るのが特徴です。
イヤホンが低音に不利な理由
低音は大きな空気の塊をゆっくり動かす必要があるため、本来は大きな振動板が有利です。
しかし、イヤホン内部は数センチ程度の極小空間しかなく、動かせる空気量が圧倒的に少ないため、物理的に低音のエネルギーを出しにくい構造になっています。
そのため、イヤホンメーカーは以下のような技術で低音を補っています。
イヤホンの低音を出すための技術
- 大口径ダイナミックドライバー(DD)の採用
- 通気孔(ベント)の調整
- チャンバー(空気室)の最適化
- 強力な磁力を持つマグネット素材の使用
つまり、イヤホンは低音を作りだすことが不利ではあるものの、ドライバー方式と設計次第で、十分な低音を作り出せるというわけです。
特に、最近の技術の向上でイヤホンの低音も十分に良くなっています。
ダイナミックドライバー(DD)とは?

ダイナミックドライバー(DD)は、イヤホンやヘッドホンで最も一般的に使われているドライバー方式です。
スピーカーとほぼ同じ構造をしており、コイル・磁石・振動板を使って音を鳴らします。
構造がシンプルでコストを抑えやすく、低音から高音まで1つのドライバーで鳴らせるため、幅広い価格帯・用途で採用されているのが特徴です。
一言で性能を言うと
音マニアでなければ、この程度の知識で十分です。
DDの仕組みと構造
DDは、電気信号が流れることでコイルが磁力を受け、振動板が前後に動くことで音を発生させます。
この「前後運動」によって空気を直接押し出せるため、低音再生に有利な方式です。
DDが低音に強い理由
低音は周波数が低く、大きな波(振動)で空気を動かす必要があります。
DDは振動板の面積とストローク(前後に動く幅)を確保しやすく、小さな筐体でも比較的パワーのある低音を出せるのが最大の強みです。
そのため、以下のような傾向があります。
DD(ダイナミックドライバー)の傾向
- 量感のある低音が出しやすい
- 沈み込みのある重低音を表現しやすい
- 音に厚みや迫力が出やすい
DDの音の特徴
DDの音は、一般的に自然で聴き疲れしにくいと言われます。
- 低音:量感があり、体に響くような鳴り方
- 中音:厚みがあり、ボーカルが自然
- 高音:やや丸く、刺さりにくい傾向
特にポップスやロック、EDMなど、リズムや低音のノリを重視するジャンルと相性が良いです。
DDの弱点・注意点
一方で、DDにも弱点はあります。
- 振動板が大きくなるほどレスポンスが遅くなりやすい
- 高音の細かい表現ではBAや平面に劣る場合がある
- 大口径DDは制御が難しく、音がボワつくこともある
そのため最近では、DD単体だけでなく、BAと組み合わせたハイブリッド構成も多く採用されています。
バランスド・アーマチュア(BA)とは?

バランスド・アーマチュア(BA)は、主にイヤホンで使われる小型・高精度なドライバー方式です。
もともとは補聴器向けに開発された技術で、非常に小さいサイズでも細かい音を正確に鳴らせるのが特徴です。
DD(ダイナミックドライバー)と比べると構造は少し特殊で、空気を大きく動かすよりも、振動を精密に制御することを目的としています。
一言で性能を言うと
小さい仕事人というイメージで、たくさん集まってそれぞれの役割をこなすドライバーになっています。
BAの仕組みと構造
BAは、磁界の中に置かれたアーマチュア(小さな金属片)が電気信号によって振動し、その動きを振動板に伝えて音を出します。
この構造により、振動の幅は小さいものの、動きが非常に速く、制御しやすいのが特徴です。
BAが中高音に強い理由
中高音は周波数が高く、小さく・速い振動を正確に再現する必要があります。
BAは構造上、こうした高速な振動を得意としており、音の輪郭や細かいニュアンスを表現しやすい方式です。
そのため、以下のような音の傾向が出やすくなります。
BA(バランスド・アーマチュア)の傾向
- 解像度が高く、音の粒立ちが細かい
- ボーカルや楽器の輪郭がはっきりする
- 中高域の情報量が多い
BAの音の特徴
BAは中高音域を中心に、シャープで明瞭な音になりやすいです。
- 低音:量感は控えめだが、タイトで速い
- 中音:ボーカルが近く、存在感が出やすい
- 高音:細かく、キレのある表現が得意
アニソン、女性ボーカル、楽器の分離感を重視する楽曲などと相性が良い傾向があります。
BAの弱点・注意点
一方で、BAには以下のような弱点もあります。
- 空気を大きく動かせないため、低音の量感は出にくい
- 音が硬く、冷たく感じることがある
- チューニング次第で高音が刺さりやすい
この低音の弱さを補うため、現在ではDDとBAを組み合わせたハイブリッド構成が主流になっています。
また、BAを複数使って帯域ごとに役割を分担するフルBA構成のイヤホンも存在します。
平面駆動(Planar / 平面磁気型)とは?

平面駆動(Planar / 平面磁気型)は、薄いフィルム状の振動板全体を磁力で動かすドライバー方式です。
ヘッドホンでは昔から存在する方式ですが、近年は技術の進化によってイヤホンサイズにも落とし込まれるようになりました。
DDやBAのように「点」で振動させるのではなく、振動板を“面”として均一に動かすのが最大の特徴です。
一言で性能を言うと
平面駆動(Planar / 平面磁気型)を一言で言うなら
めっちゃ仕事のできるドライバーです。
平面駆動の仕組みと構造
平面駆動では、非常に薄くて軽い振動板の表面にコイル(導体)を配置し、前後に配置された磁石の磁界によって振動板全体を動かします。
これにより、振動が一部に集中せず、歪みの少ない再生が可能になります。
平面駆動が得意な音の特徴
平面駆動は、振動板が均一に動くため、音の立ち上がり・立ち下がりが非常に速いのが特徴です。
その結果、以下のような音傾向になりやすくなります。
平面駆動(Planar / 平面磁気型)の傾向
- 音の分離感が高い
- 輪郭がはっきりしている
- 歪みが少なく、クリアな音
- 全体的にフラットで正確な鳴り方
分析的・モニター寄りの音が好きな人や、細かい音を正確に聴き取りたい人に向いている方式です。
平面駆動の低音の考え方
平面駆動は低音が出ないわけではありませんが、DDのような量感のある低音とは性質が異なります。
低音はタイトで速く、輪郭が明確な一方、空気を大きく揺らすような迫力は控えめになりがちです。
そのため、平面駆動の低音は「ドンと響く」というより、「キレのある低音」と表現されることが多いです。
平面駆動の弱点・注意点
平面駆動にも注意点はあります。
- 駆動にパワーが必要で、スマホ直挿しでは性能を出しきれない場合がある
- 音がフラットすぎて、物足りなく感じる人もいる
- 製造コストが高く、価格が上がりやすい
そのため、平面駆動イヤホンはUSB DACやDAPと組み合わせて使うことで、本来の実力を発揮しやすくなります。
EST(エレクトロスタティック/静電型)とは?

EST(Electrostatic:静電型)は、主に超高音域を担当する補助用ドライバーとして使われる方式です。
一般的なイヤホンに搭載されるESTは、フルレンジで鳴らすためのものではなく、高域の仕上げ役(ツイーター)という位置付けになります。
なお、Shure KSEシリーズのような「完全な静電型イヤホン」は別物で、ここで扱うESTはハイブリッドイヤホン向けの小型静電ドライバーを指します。
一言で性能を言うと
EST(Electrostatic:静電型)を一言で言うなら
とにかく、高音のスペシャリストというドライバーです。
ESTの仕組みと特徴
ESTは、非常に薄い振動膜を静電気の力で動かして音を出します。
振動板が極端に軽いため、歪みが少なく、非常に繊細な音を再生できるのが特徴です。
ただし、出力は小さく、低音や中音を鳴らす力はありません。
そのため、ESTはDDやBAと組み合わせて使われる前提のドライバーです。
ESTが得意な音の特徴
ESTが担当するのは、主に10kHz以上の超高音域です。
この帯域では、以下のような効果が得られます。
EST(Electrostatic:静電型)の傾向
- 高音の伸びが自然で、抜けが良くなる
- シンバルや弦の余韻がきれいに表現される
- 音に「空気感」や「高級感」が加わる
BAだけで高域を作るよりも、刺さりにくく上品な高音になりやすいのがESTの強みです。
ESTの弱点・注意点
ESTは万能ではなく、以下のような注意点があります。
- ドライバー自体が高価で、イヤホンの価格が上がりやすい
- 単体では音を作れず、あくまで補助的な存在
- クロスオーバー設計が難しく、繋ぎが悪いと違和感が出やすい
そのため、EST入りイヤホンは設計やチューニングの完成度が音質を大きく左右します。
ハマったときは非常に美しい音になりますが、必ずしも「ESTが入っていれば音が良い」というわけではありません。
ドライバー数が多い=音が良い。は間違い

イヤホンのスペック表を見ると、「○○ドライバー搭載」「多ドライバー構成」といった表記をよく見かけます。
一見すると、ドライバーの数が多いほど高音質のように感じますが、これは必ずしも正しくありません。
ドライバー数が増えること自体はメリットもありますが、同時にデメリットやリスクも増えるという点を理解しておく必要があります。
ドライバー数が増えるメリット
複数のドライバーを使うことで、帯域ごとに役割を分担できます。
ドライバー数が増えるメリット
- 低音用にDDを割り当てられる
- 中高音用にBAを使える
- 超高音にESTを足せる
これにより、各ドライバーに余裕を持たせた再生ができます。
しかし、良いことばかりではありません。
ドライバー数が増えると難しくなる理由
問題は、複数のドライバーを1つの音として自然につなぐことが非常に難しい点です。
ここで重要になるのがクロスオーバー設計です。
クロスオーバーとは、どの音域をどのドライバーに担当させるかを決める設計のことです。
この調整が少しでもズレると、以下のような問題が起こります。
- 音がバラバラに聞こえる
- 定位が不安定になる
- 特定の帯域だけが強調される
- 音のつながりに違和感が出る
人間と同じで人数が多くなればなるほど、連携が難しくなるのと同じですね…
多ドライバーは「クセ」が出やすい
ドライバーの数が増えるほど、音のキャラクターは強くなりやすい傾向があります。
これは、各ドライバーの得意・不得意や音の質感が混ざり合うためです。
多ドライバー構成のイヤホンでよくある印象としては、次のようなものがあります。
- 解像度は高いが、聴き疲れしやすい
- 高音が目立ちすぎて刺さる
- 低音と中高音の位置関係が不自然
これはドライバー数が多いから悪いのではなく、設計難易度が一気に上がるために起こりやすい問題です。
ハイエンド機で多ドライバーが成立する理由
高価格帯のイヤホンでも多ドライバー構成が採用されることがあります。
これは、設計・試作・調整に十分なコストと時間をかけられるからです。
ハイエンドモデルでは
- 精密なクロスオーバー設計
- 位相の管理
- 内部構造(チャンバー・ノズル)の最適化
といった部分が徹底的に作り込まれています。
その結果、多ドライバーでも1つの音として自然に鳴らせるようになっています。
つまり、ドライバー数そのものよりも「設計の完成度」が音質を決めるということになります。
同じドライバー数でもメーカーごとに音が異なるのがこの設計の差です。
ドライバー方式ごとの比較まとめ

ここまで解説してきた各ドライバー方式の特徴を、ひと目で分かるように表にまとめました。
「どれが優れているか」ではなく、どれが自分の好みや用途に合っているかを判断するための参考にしてください。
| 方式 | 得意な帯域 | 音の特徴 | メリット | デメリット |
|---|
DD (ダイナミック) | 低音〜全域 | 自然で厚みのある音 | ・低音の量感が出しやすい ・音が自然で聴きやすい ・価格帯が幅広い | ・レスポンスが遅くなりがち ・高音の細かさは弱め |
BA (バランスド・アーマチュア) | 中高音 | シャープで解像度が高い | ・音の輪郭がはっきり ・中高音の情報量が多い ・小型化しやすい | ・低音の量感が出にくい ・音が硬くなりやすい |
平面駆動 (Planar) | 全域(特に中高域) | フラットで正確 | ・歪みが少ない ・分離感が高い ・レスポンスが速い | ・低音の量感は控えめ ・駆動力が必要な場合がある |
EST (静電型) | 超高音 | 繊細で伸びのある高音 | ・空気感・余韻が美しい ・高音が刺さりにくい | ・単体では使えない ・価格が高くなりやすい |
この表を見ても分かるとおり、万能なドライバー方式は存在しません。
それぞれのドライバーに得意・不得意があり、メーカーはそれを理解した上で構成やチューニングを行っています。
どのドライバー方式を選ぶべき?用途別のおすすめ

ここまでドライバー方式ごとの特徴を解説してきましたが、実際にイヤホンを選ぶときに一番大事なのは、「自分がどんな音を求めているか」です。
音の良し悪しというよりも、結局は好みによるところが大きいです。
ドライバー方式ごとに向いている用途や好みがあるため、以下を参考に選んでみてください。
低音の迫力・量感を重視する人
低音の迫力や沈み込みを重視する場合は、ダイナミックドライバー(DD)が向いています。
特に10mm以上のDDを採用したモデルは、イヤホンの中でも低音表現に余裕があります。
- EDM・ロック・ヒップホップ
- リズムやノリを楽しみたい
- 低音の「量」を重視したい
こういった人には、DD単体モデルや、DDを低音担当にしたハイブリッド構成がおすすめです。
ボーカルや中高音の解像度を重視する人
ボーカルの明瞭さや、楽器の細かい表現を重視するなら、BA(バランスド・アーマチュア)が向いています。
- アニソン・女性ボーカル
- 楽器の分離感を重視したい
- 音の輪郭をはっきり聴きたい
低音の量感は控えめですが、その分、情報が多いクリアな音を楽しめます。
正確さ・分離感・分析的な音が好きな人
音の正確さや分離感を重視する場合は、平面駆動(Planar)が向いています。
- モニター的な音が好き
- ゲームや楽曲分析に使いたい
- 音の歪みが少ないほうが良い
派手さは控えめですが、音を正確に捉えたい人には非常に相性の良い方式です。
高音の美しさ・空気感を重視する人
高音の伸びや余韻、いわゆる「空気感」を重視するなら、EST入りのハイブリッド構成が向いています。
- ストリングスやシンバルの余韻が好き
- 煌びやかで上品な高音を楽しみたい
- 音に高級感を求めたい
ただし、ESTは補助的な存在なので、全体の完成度が高いモデルを選ぶことが重要です。
バランス良く楽しみたい人
特定の帯域に偏らず、全体のバランスを重視するなら、DD+BAのハイブリッド構成が無難です。
低音の量感と中高音の解像度を両立しやすく、ジャンルを選ばず使いやすいのが特徴です。
初心者や何を選んだら良いのか迷ったら、DD+BAのハイブリッド構成にしておくことをおすすめします。
おすすめイヤホン|ドライバー方式別に選ぶ(DD・BA・平面・EST)

ここまでの内容を踏まえて、最後に「結局どれを選べばいいか?」をドライバー方式別にまとめます。
KZだけに寄らず、一般的にも評価されやすい定番を中心にピックアップしました。
【DD系】低音の迫力・量感を重視するなら
Sony WF-1000XM4 / WF-1000XM5
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量感ある低音と全体バランスの良さが特徴です。
普段使いでも「DD=低音が強い」を体感しやすいです。
Moondrop Aria / KATO(有線)
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自然でクセの少ないDD系の定番で人気も高いです。
音の厚み・聴きやすさが分かりやすいモデルです。
【BA / フルBA】ボーカル・中高音の解像度を重視するなら
KZ AS16 Pro(フルBA)
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BA構成の代表例でコスパも高いです。
分離感・解像度・定位の良さが圧倒的にわかりやすいです。
※低音の「量感」よりも、中高域の情報量を重視する人向け。
Shure SE425
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モニター寄りのBA定番です。
ボーカルや中域がはっきりしやすいです。
価格は高いです。(笑)
【平面駆動(Planar)】分離感・正確さ・モニター用途なら
7Hz Timeless
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平面駆動の代表と言えるほどのモデルです。
レスポンスの速さ・分離感の高さが分かりやすいモデルです。
KZ PRX
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コスパの良い平面駆動のイヤホンです。
平面を試したい方は、このモデルがおすすめです。
【EST入り】高音の伸び・空気感を重視するなら
TRN BAX(DD+BA+EST)
リンク
ESTは主に超高音域を担当するため、音の傾向がガラッと変わるというよりも、高音の伸びや余韻、空気感を自然に足してくれるイメージです。
シンバルの余韻や、音の抜け感がきれいに表現されやすく、「高音がきつくないのに、上までスッと伸びる」感覚が分かりやすいイヤホンです。
ESTはとにかく高価です。
Moondrop Variations(DD+BA+EST)
リンク
DD・BA・ESTを組み合わせたハイブリッド構成で、ESTの良さがかなり分かりやすい代表例です。
低音から高音までのつながりが自然で、EST特有の高域の上品さ・空気感が全体にきれいに溶け込んでいます。
【ハイブリッド(DD+BA)】バランス良く楽しみたいなら
TRUTHEAR HEXA(DD+BA)
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DDとBAを組み合わせたハイブリッド構成で、全体のバランスが非常に良いモデルです。
低音はDDらしい量感を確保しつつ、中高音はBAによって輪郭がはっきりした音になっています。
特定の帯域が強調されすぎず、「クセが少なく、長く使いやすい」ハイブリッドイヤホンです。
KZ ZAR(DD+7BA)
リンク
KZの中でも人気の高い多ドラハイブリッド型モデルです。
1DD + 7BA(左右合計8ドライバー)という構成で、低音から中高音まで幅広くカバーしており、KZらしい迫力と分離感のある音作りです。
ダイナミックドライバーが量感ある低音を、BAが中高域の情報量と明瞭さを補完してくれるので、音楽ジャンルを問わず使いやすいのが特徴です。
自分に合うイヤホンを探すには
ドライバー方式は「音の傾向」を決める要素の1つで、最終的な音の良し悪しは設計(クロスオーバー・位相・筐体構造)とチューニングで大きく変わります。
メーカーによる差が大きいので、いろいろと試してみると好みのメーカーが見つかると思います。
最初に自分の好み(低音派/ボーカル派/分離感派/空気感派)を決めて選ぶと、自分に合うイヤホンが見つかります。
まとめ|ドライバーを理解するとイヤホン選びが変わる

イヤホンやヘッドホンの音は、「高い・安い」「ドライバー数が多い・少ない」だけで決まるものではありません。
どのドライバー方式を使い、どう設計・チューニングしているかが、音のキャラクターを大きく左右します。
この記事で解説してきた内容を、あらためて整理すると次のようになります。
- DD(ダイナミック):空気を動かせるため低音に強く、自然で迫力のある音
- BA(バランスド・アーマチュア):小型でも高解像度で、中高音の表現が得意
- 平面駆動(Planar):歪みが少なく、分離感と正確さに優れる
- EST(静電型):超高音を美しく仕上げるための補助的ドライバー
また、ドライバー数が多いほど音が良くなるわけではなく、多ドライバー構成ほど設計難易度が上がり、音のクセも出やすくなるという点も重要なポイントです。
イヤホンは物理的に低音が不利な構造をしていますが、その制約の中で各メーカーがどのような工夫をしているかを知ると、スペックの見方や製品選びが一段と楽しくなります。
僕の様に沼にハマらないように注意してください。笑
この基礎知識を踏まえた上で、メーカー・シリーズごとの特徴を見ていくと、「なぜこの構成なのか」「なぜこの音なのか」がより理解しやすくなります。
簡単な解説ではありますが、十分イヤホン選びが楽しくなる知識なので、是非何度も見て覚えてください。
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イヤホン・ヘッドホンのドライバー方式まとめ|DD・BA・平面・ESTの違いをわかりやすく解説
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今回は、イヤホンやヘッドホンを買う時によく目にするドライバーについて解説していきます。
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ドライバーとは?音を生み出す心臓部
イヤホンやヘッドホンの「ドライバー」とは、電気信号を振動(音)に変換するパーツのことです。
スピーカーでいうところの“ユニット”に相当し、イヤホンの音の性質はこのドライバー方式で大きく決まります。
特にイヤホンは本体が小さく、内部空間も限られるため、ドライバーの種類によって得意・不得意な音域がはっきりと出るのが特徴です。
イヤホンが低音に不利な理由
低音は大きな空気の塊をゆっくり動かす必要があるため、本来は大きな振動板が有利です。
しかし、イヤホン内部は数センチ程度の極小空間しかなく、動かせる空気量が圧倒的に少ないため、物理的に低音のエネルギーを出しにくい構造になっています。
そのため、イヤホンメーカーは以下のような技術で低音を補っています。
イヤホンの低音を出すための技術
つまり、イヤホンは低音を作りだすことが不利ではあるものの、ドライバー方式と設計次第で、十分な低音を作り出せるというわけです。
特に、最近の技術の向上でイヤホンの低音も十分に良くなっています。
ダイナミックドライバー(DD)とは?
ダイナミックドライバー(DD)は、イヤホンやヘッドホンで最も一般的に使われているドライバー方式です。
スピーカーとほぼ同じ構造をしており、コイル・磁石・振動板を使って音を鳴らします。
構造がシンプルでコストを抑えやすく、低音から高音まで1つのドライバーで鳴らせるため、幅広い価格帯・用途で採用されているのが特徴です。
一言で性能を言うと
DD(ダイナミックドライバー)を一言で言うなら
音マニアでなければ、この程度の知識で十分です。
DDの仕組みと構造
DDは、電気信号が流れることでコイルが磁力を受け、振動板が前後に動くことで音を発生させます。
この「前後運動」によって空気を直接押し出せるため、低音再生に有利な方式です。
DDが低音に強い理由
低音は周波数が低く、大きな波(振動)で空気を動かす必要があります。
DDは振動板の面積とストローク(前後に動く幅)を確保しやすく、小さな筐体でも比較的パワーのある低音を出せるのが最大の強みです。
そのため、以下のような傾向があります。
DD(ダイナミックドライバー)の傾向
DDの音の特徴
DDの音は、一般的に自然で聴き疲れしにくいと言われます。
特にポップスやロック、EDMなど、リズムや低音のノリを重視するジャンルと相性が良いです。
DDの弱点・注意点
一方で、DDにも弱点はあります。
そのため最近では、DD単体だけでなく、BAと組み合わせたハイブリッド構成も多く採用されています。
バランスド・アーマチュア(BA)とは?
バランスド・アーマチュア(BA)は、主にイヤホンで使われる小型・高精度なドライバー方式です。
もともとは補聴器向けに開発された技術で、非常に小さいサイズでも細かい音を正確に鳴らせるのが特徴です。
DD(ダイナミックドライバー)と比べると構造は少し特殊で、空気を大きく動かすよりも、振動を精密に制御することを目的としています。
一言で性能を言うと
BA(バランスド・アーマチュア)を一言で言うなら
小さい仕事人というイメージで、たくさん集まってそれぞれの役割をこなすドライバーになっています。
BAの仕組みと構造
BAは、磁界の中に置かれたアーマチュア(小さな金属片)が電気信号によって振動し、その動きを振動板に伝えて音を出します。
この構造により、振動の幅は小さいものの、動きが非常に速く、制御しやすいのが特徴です。
BAが中高音に強い理由
中高音は周波数が高く、小さく・速い振動を正確に再現する必要があります。
BAは構造上、こうした高速な振動を得意としており、音の輪郭や細かいニュアンスを表現しやすい方式です。
そのため、以下のような音の傾向が出やすくなります。
BA(バランスド・アーマチュア)の傾向
BAの音の特徴
BAは中高音域を中心に、シャープで明瞭な音になりやすいです。
アニソン、女性ボーカル、楽器の分離感を重視する楽曲などと相性が良い傾向があります。
BAの弱点・注意点
一方で、BAには以下のような弱点もあります。
この低音の弱さを補うため、現在ではDDとBAを組み合わせたハイブリッド構成が主流になっています。
また、BAを複数使って帯域ごとに役割を分担するフルBA構成のイヤホンも存在します。
平面駆動(Planar / 平面磁気型)とは?
平面駆動(Planar / 平面磁気型)は、薄いフィルム状の振動板全体を磁力で動かすドライバー方式です。
ヘッドホンでは昔から存在する方式ですが、近年は技術の進化によってイヤホンサイズにも落とし込まれるようになりました。
DDやBAのように「点」で振動させるのではなく、振動板を“面”として均一に動かすのが最大の特徴です。
一言で性能を言うと
平面駆動(Planar / 平面磁気型)を一言で言うなら
めっちゃ仕事のできるドライバーです。
平面駆動の仕組みと構造
平面駆動では、非常に薄くて軽い振動板の表面にコイル(導体)を配置し、前後に配置された磁石の磁界によって振動板全体を動かします。
これにより、振動が一部に集中せず、歪みの少ない再生が可能になります。
平面駆動が得意な音の特徴
平面駆動は、振動板が均一に動くため、音の立ち上がり・立ち下がりが非常に速いのが特徴です。
その結果、以下のような音傾向になりやすくなります。
平面駆動(Planar / 平面磁気型)の傾向
分析的・モニター寄りの音が好きな人や、細かい音を正確に聴き取りたい人に向いている方式です。
平面駆動の低音の考え方
平面駆動は低音が出ないわけではありませんが、DDのような量感のある低音とは性質が異なります。
低音はタイトで速く、輪郭が明確な一方、空気を大きく揺らすような迫力は控えめになりがちです。
そのため、平面駆動の低音は「ドンと響く」というより、「キレのある低音」と表現されることが多いです。
平面駆動の弱点・注意点
平面駆動にも注意点はあります。
そのため、平面駆動イヤホンはUSB DACやDAPと組み合わせて使うことで、本来の実力を発揮しやすくなります。
EST(エレクトロスタティック/静電型)とは?
EST(Electrostatic:静電型)は、主に超高音域を担当する補助用ドライバーとして使われる方式です。
一般的なイヤホンに搭載されるESTは、フルレンジで鳴らすためのものではなく、高域の仕上げ役(ツイーター)という位置付けになります。
なお、Shure KSEシリーズのような「完全な静電型イヤホン」は別物で、ここで扱うESTはハイブリッドイヤホン向けの小型静電ドライバーを指します。
一言で性能を言うと
EST(Electrostatic:静電型)を一言で言うなら
とにかく、高音のスペシャリストというドライバーです。
ESTの仕組みと特徴
ESTは、非常に薄い振動膜を静電気の力で動かして音を出します。
振動板が極端に軽いため、歪みが少なく、非常に繊細な音を再生できるのが特徴です。
ただし、出力は小さく、低音や中音を鳴らす力はありません。
そのため、ESTはDDやBAと組み合わせて使われる前提のドライバーです。
ESTが得意な音の特徴
ESTが担当するのは、主に10kHz以上の超高音域です。
この帯域では、以下のような効果が得られます。
EST(Electrostatic:静電型)の傾向
BAだけで高域を作るよりも、刺さりにくく上品な高音になりやすいのがESTの強みです。
ESTの弱点・注意点
ESTは万能ではなく、以下のような注意点があります。
そのため、EST入りイヤホンは設計やチューニングの完成度が音質を大きく左右します。
ハマったときは非常に美しい音になりますが、必ずしも「ESTが入っていれば音が良い」というわけではありません。
ドライバー数が多い=音が良い。は間違い
イヤホンのスペック表を見ると、「○○ドライバー搭載」「多ドライバー構成」といった表記をよく見かけます。
一見すると、ドライバーの数が多いほど高音質のように感じますが、これは必ずしも正しくありません。
ドライバー数が増えること自体はメリットもありますが、同時にデメリットやリスクも増えるという点を理解しておく必要があります。
ドライバー数が増えるメリット
複数のドライバーを使うことで、帯域ごとに役割を分担できます。
ドライバー数が増えるメリット
これにより、各ドライバーに余裕を持たせた再生ができます。
しかし、良いことばかりではありません。
ドライバー数が増えると難しくなる理由
問題は、複数のドライバーを1つの音として自然につなぐことが非常に難しい点です。
ここで重要になるのがクロスオーバー設計です。
クロスオーバーとは、どの音域をどのドライバーに担当させるかを決める設計のことです。
この調整が少しでもズレると、以下のような問題が起こります。
人間と同じで人数が多くなればなるほど、連携が難しくなるのと同じですね…
多ドライバーは「クセ」が出やすい
ドライバーの数が増えるほど、音のキャラクターは強くなりやすい傾向があります。
これは、各ドライバーの得意・不得意や音の質感が混ざり合うためです。
多ドライバー構成のイヤホンでよくある印象としては、次のようなものがあります。
これはドライバー数が多いから悪いのではなく、設計難易度が一気に上がるために起こりやすい問題です。
ハイエンド機で多ドライバーが成立する理由
高価格帯のイヤホンでも多ドライバー構成が採用されることがあります。
これは、設計・試作・調整に十分なコストと時間をかけられるからです。
ハイエンドモデルでは
といった部分が徹底的に作り込まれています。
その結果、多ドライバーでも1つの音として自然に鳴らせるようになっています。
つまり、ドライバー数そのものよりも「設計の完成度」が音質を決めるということになります。
同じドライバー数でもメーカーごとに音が異なるのがこの設計の差です。
ドライバー方式ごとの比較まとめ
ここまで解説してきた各ドライバー方式の特徴を、ひと目で分かるように表にまとめました。
「どれが優れているか」ではなく、どれが自分の好みや用途に合っているかを判断するための参考にしてください。
(ダイナミック)
・音が自然で聴きやすい
・価格帯が幅広い
・高音の細かさは弱め
(バランスド・アーマチュア)
・中高音の情報量が多い
・小型化しやすい
・音が硬くなりやすい
(Planar)
・分離感が高い
・レスポンスが速い
・駆動力が必要な場合がある
(静電型)
・高音が刺さりにくい
・価格が高くなりやすい
この表を見ても分かるとおり、万能なドライバー方式は存在しません。
それぞれのドライバーに得意・不得意があり、メーカーはそれを理解した上で構成やチューニングを行っています。
どのドライバー方式を選ぶべき?用途別のおすすめ
ここまでドライバー方式ごとの特徴を解説してきましたが、実際にイヤホンを選ぶときに一番大事なのは、「自分がどんな音を求めているか」です。
音の良し悪しというよりも、結局は好みによるところが大きいです。
ドライバー方式ごとに向いている用途や好みがあるため、以下を参考に選んでみてください。
低音の迫力・量感を重視する人
低音の迫力や沈み込みを重視する場合は、ダイナミックドライバー(DD)が向いています。
特に10mm以上のDDを採用したモデルは、イヤホンの中でも低音表現に余裕があります。
こういった人には、DD単体モデルや、DDを低音担当にしたハイブリッド構成がおすすめです。
ボーカルや中高音の解像度を重視する人
ボーカルの明瞭さや、楽器の細かい表現を重視するなら、BA(バランスド・アーマチュア)が向いています。
低音の量感は控えめですが、その分、情報が多いクリアな音を楽しめます。
正確さ・分離感・分析的な音が好きな人
音の正確さや分離感を重視する場合は、平面駆動(Planar)が向いています。
派手さは控えめですが、音を正確に捉えたい人には非常に相性の良い方式です。
高音の美しさ・空気感を重視する人
高音の伸びや余韻、いわゆる「空気感」を重視するなら、EST入りのハイブリッド構成が向いています。
ただし、ESTは補助的な存在なので、全体の完成度が高いモデルを選ぶことが重要です。
バランス良く楽しみたい人
特定の帯域に偏らず、全体のバランスを重視するなら、DD+BAのハイブリッド構成が無難です。
低音の量感と中高音の解像度を両立しやすく、ジャンルを選ばず使いやすいのが特徴です。
初心者や何を選んだら良いのか迷ったら、DD+BAのハイブリッド構成にしておくことをおすすめします。
おすすめイヤホン|ドライバー方式別に選ぶ(DD・BA・平面・EST)
ここまでの内容を踏まえて、最後に「結局どれを選べばいいか?」をドライバー方式別にまとめます。
KZだけに寄らず、一般的にも評価されやすい定番を中心にピックアップしました。
【DD系】低音の迫力・量感を重視するなら
Sony WF-1000XM4 / WF-1000XM5
量感ある低音と全体バランスの良さが特徴です。
普段使いでも「DD=低音が強い」を体感しやすいです。
Moondrop Aria / KATO(有線)
自然でクセの少ないDD系の定番で人気も高いです。
音の厚み・聴きやすさが分かりやすいモデルです。
【BA / フルBA】ボーカル・中高音の解像度を重視するなら
KZ AS16 Pro(フルBA)
BA構成の代表例でコスパも高いです。
分離感・解像度・定位の良さが圧倒的にわかりやすいです。
※低音の「量感」よりも、中高域の情報量を重視する人向け。
Shure SE425
モニター寄りのBA定番です。
ボーカルや中域がはっきりしやすいです。
価格は高いです。(笑)
【平面駆動(Planar)】分離感・正確さ・モニター用途なら
7Hz Timeless
平面駆動の代表と言えるほどのモデルです。
レスポンスの速さ・分離感の高さが分かりやすいモデルです。
KZ PRX
コスパの良い平面駆動のイヤホンです。
平面を試したい方は、このモデルがおすすめです。
【EST入り】高音の伸び・空気感を重視するなら
TRN BAX(DD+BA+EST)
ESTは主に超高音域を担当するため、音の傾向がガラッと変わるというよりも、高音の伸びや余韻、空気感を自然に足してくれるイメージです。
シンバルの余韻や、音の抜け感がきれいに表現されやすく、「高音がきつくないのに、上までスッと伸びる」感覚が分かりやすいイヤホンです。
ESTはとにかく高価です。
Moondrop Variations(DD+BA+EST)
DD・BA・ESTを組み合わせたハイブリッド構成で、ESTの良さがかなり分かりやすい代表例です。
低音から高音までのつながりが自然で、EST特有の高域の上品さ・空気感が全体にきれいに溶け込んでいます。
【ハイブリッド(DD+BA)】バランス良く楽しみたいなら
TRUTHEAR HEXA(DD+BA)
DDとBAを組み合わせたハイブリッド構成で、全体のバランスが非常に良いモデルです。
低音はDDらしい量感を確保しつつ、中高音はBAによって輪郭がはっきりした音になっています。
特定の帯域が強調されすぎず、「クセが少なく、長く使いやすい」ハイブリッドイヤホンです。
KZ ZAR(DD+7BA)
KZの中でも人気の高い多ドラハイブリッド型モデルです。
1DD + 7BA(左右合計8ドライバー)という構成で、低音から中高音まで幅広くカバーしており、KZらしい迫力と分離感のある音作りです。
ダイナミックドライバーが量感ある低音を、BAが中高域の情報量と明瞭さを補完してくれるので、音楽ジャンルを問わず使いやすいのが特徴です。
自分に合うイヤホンを探すには
ドライバー方式は「音の傾向」を決める要素の1つで、最終的な音の良し悪しは設計(クロスオーバー・位相・筐体構造)とチューニングで大きく変わります。
メーカーによる差が大きいので、いろいろと試してみると好みのメーカーが見つかると思います。
最初に自分の好み(低音派/ボーカル派/分離感派/空気感派)を決めて選ぶと、自分に合うイヤホンが見つかります。
まとめ|ドライバーを理解するとイヤホン選びが変わる
イヤホンやヘッドホンの音は、「高い・安い」「ドライバー数が多い・少ない」だけで決まるものではありません。
どのドライバー方式を使い、どう設計・チューニングしているかが、音のキャラクターを大きく左右します。
この記事で解説してきた内容を、あらためて整理すると次のようになります。
また、ドライバー数が多いほど音が良くなるわけではなく、多ドライバー構成ほど設計難易度が上がり、音のクセも出やすくなるという点も重要なポイントです。
イヤホンは物理的に低音が不利な構造をしていますが、その制約の中で各メーカーがどのような工夫をしているかを知ると、スペックの見方や製品選びが一段と楽しくなります。
僕の様に沼にハマらないように注意してください。笑
この基礎知識を踏まえた上で、メーカー・シリーズごとの特徴を見ていくと、「なぜこの構成なのか」「なぜこの音なのか」がより理解しやすくなります。
簡単な解説ではありますが、十分イヤホン選びが楽しくなる知識なので、是非何度も見て覚えてください。
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