初心者向け自作PC講座 電源ユニット知識編です。
PCを自作する上で必要な知識を解説していきます。
マニアックな部分ではなく、初心者の方に理解していただく内容になります。
自作PC初心者講座一覧はこちら
覚えて欲しいポイント
- 電源ユニットの役割
- 電源ユニットの違い
- 必要電源容量の計算
- 電源ユニットの寿命
電源ユニットとは
PCの電源ユニットは、すべてのパーツに電力を供給するためのパーツです。
人間で例えると"心臓"に当てはまります。
心臓のように人間のすべての部位(臓器や筋肉)へエネルギーを供給します。
電源ユニットの違い
電源ユニットは、各パーツに電力を供給するためのパーツですが、様々な種類があります。
ケーブル
電源ユニットのケーブルには、主に3種類あります。
主にこの3種類から使用するものを選択します。
それぞれの違いは、ケーブルの着脱が可能かどうかという点です。
ノンプラグイン
ノンプラグインは、すべてのケーブルが電源ユニットに固定されています。
そのため、必要のないケーブルも接続されているため、PCを組むときにごちゃごちゃしてしまいます。
しかし、価格が安いというメリットもあります。
セミプラグイン
セミプラグインは、一部のケーブルのみ着脱可能となっています。
そのため、ケーブル整理が少し行いやすくなるというのが特徴です。
価格は、比較的安いですがノンプラグインよりは高価になります。
フルプラグイン
フルプラグインは、すべてのケーブルが着脱可能となっています。
そのため、不必要なケーブルをつけておく必要がないため、配線整理が非常に楽です。
しかし、価格は電源ユニットの中では一番高価になります。
電源ユニットのランク
電源ユニットには、80PLUS認証という規格がありその中でのランクというものが存在します。
ランクは6種類あります。
- STANDARD
- BRONZE
- SILVER
- GOLD
- PLATINUM
- TITANIUM
※下に行くほど高ランク
現在はこの6種類です。
80PLUS認証
80PLUS認証は、電力への変換効率を示しているものです。
つまり、STANDARDよりも、TITANIUMの方が電力変換効率が良いということになります。
それぞれの電力変換効率はこの図のようになります。
| 電源の負荷率 20% | 電源の負荷率 50% | 電源の負荷率 100% |
STANDARD | 80% | 80% | 80% |
BRONZE | 82% | 85% | 82% |
SILVER | 85% | 88% | 85% |
GOLD | 87% | 90% | 87% |
PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
変換効率による違い
電力の変換効率が良くなるとどのようなメリットがあるのかというと
この辺りが変換効率が良くなるメリットです。
しかし、この5つのメリットもそれぞれ、わずかな差というレベルです。
強く実感するのは難しいと思います。
個人的には、BRONZE~GOLD程度で十分だと思います。
TATANIUMになると価格も効果になるので、コスパが良いBRONZE~GOLD程度が購入しやすく性能面も安心です。
電源ユニットの大きさ
電源ユニットにも大きさの違いがあります。
これは、PCケースに装着するときにPCケースに合う大きさを購入する必要があります。
現在、主に使用される電源ユニットのサイズはこの3種類です。
他にも電源ユニットの規格がありますが、基本的にはこの3つで大丈夫です。
PCケースを購入するときに対応する電源ユニットの大きさを確認してから電源ユニットを選びましょう。
それぞれのサイズ
ATX | 150 × 86 × 140~180 |
EPS | 150 × 86 × 140~180 |
SFX | 100 × 50 × 125 |
100 × 63.5 × 125 |
125 × 63.5 × 100 |
※(mm)幅×高さ×奥行
それぞれのサイズはこのようになります。
必要電源容量
電源ユニットには、400W・800Wなどいくつも電源容量があります。
どのくらいの必要な電源容量かというのは、PCを組むときに他の各パーツの使用電力を合計した2倍程度のW(ワット)数が必要になると言われています。
しかし、自分でそれぞれのパーツの電力をメモしてというのは面倒だと思います。
ドスパラさんの電源容量必要サイトでは、各パーツを選択すると必要な電源容量を示してくれるので非常に便利です。
ドスパラ 電源容量計算機サイト
必要な電源容量はこのサイトで計算して、購入の目安にしましょう。
電源ユニットの寿命
PCの電源ユニットにも寿命があります。
スマホを何年も同じものを使用していると充電の減りが早くなるのと同じで、PCの電源ユニットも同じように最大容量が減少してきます。
電源ユニットの寿命や故障の場合、急にPCが落ちる、異音が鳴る、ブルースクリーンになるなどの症状が出てきます。
そこまで電源ユニットを使うと他のパーツの故障にも繋がるため定期的な電源ユニットの交換が必要になります。
電源ユニットの寿命は、使用頻度や使い方にもよりますが、一般的には2~5年と言われています。
僕は、特に問題なくても4年ほどで交換するようにしています。
まとめ
電源ユニットは、一見簡単そうですが意外と奥が深いです。
自作PCマニアの方は、結構こだわられるパーツでもあります。
良い電源ユニットを10年使うのではなく、そこそこの電源ユニットを3~4年で交換してのが個人的には良いと思います。
PC
初心者向け自作PC講座【電源ユニット編】
2022年2月5日
初心者向け自作PC講座 電源ユニット知識編です。
PCを自作する上で必要な知識を解説していきます。
マニアックな部分ではなく、初心者の方に理解していただく内容になります。
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覚えて欲しいポイント
電源ユニットとは
PCの電源ユニットは、すべてのパーツに電力を供給するためのパーツです。
人間で例えると"心臓"に当てはまります。
心臓のように人間のすべての部位(臓器や筋肉)へエネルギーを供給します。
電源ユニットの違い
電源ユニットは、各パーツに電力を供給するためのパーツですが、様々な種類があります。
ケーブル
電源ユニットのケーブルには、主に3種類あります。
主にこの3種類から使用するものを選択します。
それぞれの違いは、ケーブルの着脱が可能かどうかという点です。
ノンプラグイン
ノンプラグインは、すべてのケーブルが電源ユニットに固定されています。
そのため、必要のないケーブルも接続されているため、PCを組むときにごちゃごちゃしてしまいます。
しかし、価格が安いというメリットもあります。
セミプラグイン
セミプラグインは、一部のケーブルのみ着脱可能となっています。
そのため、ケーブル整理が少し行いやすくなるというのが特徴です。
価格は、比較的安いですがノンプラグインよりは高価になります。
フルプラグイン
フルプラグインは、すべてのケーブルが着脱可能となっています。
そのため、不必要なケーブルをつけておく必要がないため、配線整理が非常に楽です。
しかし、価格は電源ユニットの中では一番高価になります。
電源ユニットのランク
電源ユニットには、80PLUS認証という規格がありその中でのランクというものが存在します。
ランクは6種類あります。
※下に行くほど高ランク
現在はこの6種類です。
80PLUS認証
80PLUS認証は、電力への変換効率を示しているものです。
つまり、STANDARDよりも、TITANIUMの方が電力変換効率が良いということになります。
それぞれの電力変換効率はこの図のようになります。
変換効率による違い
電力の変換効率が良くなるとどのようなメリットがあるのかというと
この辺りが変換効率が良くなるメリットです。
しかし、この5つのメリットもそれぞれ、わずかな差というレベルです。
強く実感するのは難しいと思います。
個人的には、BRONZE~GOLD程度で十分だと思います。
TATANIUMになると価格も効果になるので、コスパが良いBRONZE~GOLD程度が購入しやすく性能面も安心です。
電源ユニットの大きさ
電源ユニットにも大きさの違いがあります。
これは、PCケースに装着するときにPCケースに合う大きさを購入する必要があります。
現在、主に使用される電源ユニットのサイズはこの3種類です。
他にも電源ユニットの規格がありますが、基本的にはこの3つで大丈夫です。
PCケースを購入するときに対応する電源ユニットの大きさを確認してから電源ユニットを選びましょう。
それぞれのサイズ
※(mm)幅×高さ×奥行
それぞれのサイズはこのようになります。
必要電源容量
電源ユニットには、400W・800Wなどいくつも電源容量があります。
どのくらいの必要な電源容量かというのは、PCを組むときに他の各パーツの使用電力を合計した2倍程度のW(ワット)数が必要になると言われています。
しかし、自分でそれぞれのパーツの電力をメモしてというのは面倒だと思います。
ドスパラさんの電源容量必要サイトでは、各パーツを選択すると必要な電源容量を示してくれるので非常に便利です。
ドスパラ 電源容量計算機サイト
必要な電源容量はこのサイトで計算して、購入の目安にしましょう。
電源ユニットの寿命
PCの電源ユニットにも寿命があります。
スマホを何年も同じものを使用していると充電の減りが早くなるのと同じで、PCの電源ユニットも同じように最大容量が減少してきます。
電源ユニットの寿命や故障の場合、急にPCが落ちる、異音が鳴る、ブルースクリーンになるなどの症状が出てきます。
そこまで電源ユニットを使うと他のパーツの故障にも繋がるため定期的な電源ユニットの交換が必要になります。
電源ユニットの寿命は、使用頻度や使い方にもよりますが、一般的には2~5年と言われています。
僕は、特に問題なくても4年ほどで交換するようにしています。
まとめ
電源ユニットは、一見簡単そうですが意外と奥が深いです。
自作PCマニアの方は、結構こだわられるパーツでもあります。
良い電源ユニットを10年使うのではなく、そこそこの電源ユニットを3~4年で交換してのが個人的には良いと思います。
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