初心者向け自作PC講座【SSD・HDD編】

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初心者向け自作PC講座【SSD・HDD編】

2022年1月29日

初心者向け自作PC講座 SSD・HDD知識編です。

PCを自作する上で必要な知識を解説していきます。

マニアックな部分ではなく、初心者の方に理解していただく内容になります。

自作PC初心者講座一覧はこちら

覚えて欲しいポイント

  • SSD・HDDの役割
  • SSD・HHDの特徴

 

SSD・HDDとは

SSD・HDDとは

SSD・HDDは、ともにPCにおける記憶媒体です。

データの保存やOS(windows)などもこのSSD・HDDに保存されます。

 

よく外付けのSSD・HDDを購入される方がおられますが、PCにはそれが内部に入っています。

内部に付けるか外部に付けるかの違いで、データを保存するという点は変わりません。

 

SSD・HDDは、人間の身体で例えると"海馬(記憶する部分)"に当てはまります。

 

SSD・HDDの違い

SSD・HDDの違い

最近では、SSDを使用させることが多いですが、聞きなじみはHDD(ハードディスク)の方が多いかもしれません。

基本的な使用方法などの違いはありません。

 

SSDのメリット・デメリット

SSDのメリット

  • 転送速度が高速
  • 故障しにくい
  • 消費電力が低い
  • HDDよりも小型
  • 動作音がない

SSDのデメリット

  • 容量当たりの単価が高い
  • 故障するとデータ救出がしずらい

 

HDDのメリット・デメリット

HDDのメリット

  • 容量当たりの単価が安い
  • 大容量モデルが多い

 

HDDのデメリット

  • 転送速度が遅い
  • 故障しやすい
  • 消費電力がSSDよりも大きい

 

それぞれのメリットデメリットはこのようになります。

 

HDDとは

HDDとは

先にHDDから解説します。

HDDとは、Hard Disk Driveの略称です。

 

HDDの方がSSDよりも古くから使用されています。

 

先ほども書いたようにHDDは記憶媒体です。

構造とては、データを記憶する円盤が搭載されており、その円盤が回転しデータの読み書きをする仕組みになっています。

CDやDVDを読み込むときのようなことが行われていると思っていただけるとわかりやすいかと思います。

この物理的な読み書きを行うため、衝撃による故障が多いのも弱点の一つです。

 

円盤を回転させてデータを読み書きするため、転送速度が遅いうえに、消費電力も高くなってしまいます。

しかし、HDDは容量当たりの価格が低いというのが特徴です。

 

そのため、そんなに出し入れしないデータや大きい動画データなどは大容量のHDDに保存されている方が多いです。

 

SSDとは

SSDとは

SSDとは、Solid State Driveの略称です。

 

SSDもHDDと同様に記憶媒体であり、HDDよりも新しいタイプになります。

 

SSDは、導体素子メモリを使った記憶媒体です。

簡単に言うと、物理的な読み書きではないため高速で読み書きが可能です。

つまり、転送速度が非常に速いうえに動作音もないというのが特徴です。

 

PCの電源を入れてから立ち上がるまでの速さは圧倒的に差があります。

一度SSDにOS(windows10など)を入れて使用するとHDDの遅さには耐えられなくなります。

 

SSDは、物理的なディスクもないのでサイズもHDDよりも一回り小さくなります。

 

さらに、SSDは故障が少ないと言われています。

しかし、万に一つ故障してしまうとHDDよりもデータの救出が困難と言われています。

僕はまだSSDの故障はしたことがないですが…

 

HDDよりも容量当たりの価格が高いので大容量のものはあまり使用されていませんでした。

近年、SSDの価格も下がってきているためHDDの需要が減っています。

 

SSDとHHDの大きな違いはこのようなところです。

 

M.2 SSDとは

M.2 SSDとは

最近では、M.2 SSDというものが広く浸透してきています。

M.2 SSD(エムッドットツー)は、SSDの一種でより小さいサイズかつデータ転送速度が高速になったものです。

 

 

M.2 SSDのメリット

  • データ転送速度がSSDよりも高速
  • サイズも小さく接続も簡単

 

M.2 SSDのデメリット

  • 発熱が多い
  • 容量当たりの単価が高い
  • 種類が多くてわかりずらい

 

通常のSSDはSATAと言いわれるSSDからケーブル介してマザーボードに接続方法なのですが、M.2 SSDは直接マザーボードに差し込む接続方法になります。

データ転送速度は現在では最速になります。

 

発熱

M.2 SSDは、データ転送速度が非常に速いのですが、発熱が多いというのが弱点の一つです。

あまりにも温度が高くなりすぎるとデータ転送速度が遅くなります。さらに高温が続くのは、故障の原因にもなります。

そのため、熱を逃がすヒートシンクというものも一緒に設置する必要があります。

 

種類

大きさ

M.2 SSDには大きさが複数存在します。

 

幅:12・16・22・33mm

長さ:16・26・30・38・42・60・80・110mm

と大きさにも多くの種類があります。

 

m.2 SSDはtype 2280と呼ばれますが、これは"type 幅 長さ"で表されています。

一般的には2280が一番多く使用されているので、初心者で自作PCをする場合は2280を購入すれば問題ありません。

 

スロット

M.2 SSDにはスロットの種類(差し込み口)にも種類があります。

 

M.2には"B key・M key ・B&M key"の3種類です。

これはあまり深く知らなくても大丈夫かと思います。

 

B key・M key ・B&M keyの違いは、切り込みの数です。

  • B key・M keyは1つの切り込み(切り込みの場所が違う)
  • B&M keyは2つの切り込み

があります。

 

現在は、M key type2280が多く使用されています。これだけ覚えておきましょう。

 

自作PCではいくつもSSD・HDDがつけられる

自作PCではいくつもSSD・HDDがつけられる

自作PCでは、マザーボードのSATA端子・M.2 SSDのスロットの数だけSSD・HDDをつけることができます。

 

あまりPCに詳しくない方であれば、外付けHDDなどでUSB接続している方も多いと思います。

自作PCでは、マザーボードとSSD・HDDを接続することでどんどん記憶媒体を増やすことが可能です。

 

そのため、容量に困ることは基本的にはないです。

容量が足りなくなれば足せるというのは自作PCの多いなメリットです。

 

SSD・HDDを付け足すのも非常に簡単で

"SATAケーブルとSSD・HDDを繋ぐ+SATAケーブルとマザーボードを繋ぐ"

これだけでSSD・HDDを増設できます。

 

USB接続と大差ありません。

M.2 SSDもスロットに差し込むだけでOKです。

 

まとめ

まとめ

最近ではSSDの価格も下がってきており、大容量データを保存しない限りはSSDで賄えるレベルになってきています。

速さ・耐久性を考えるとSSDを使用することをおすすめします。

 

HDDの使用用途は、大容量データの保存(バックアップなど)程度かと思います。

メインで使用するので絶対にSSDが良いです。

 

M.2 SSDとSATA SSDでは、M.2 SSDの方がデータ転送速度の体感も速いですが予算がなければSATA SSDでも十分かと思います。

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