youtube撮影などで使用されるスマホジンバルが欲しいと思っており、いろいろとネットで探し検討した結果DJI Osmo Mobile SEが良いのではないかと購入。
実際に使用したレビューや初心者に向いてる点などを紹介します。
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結論
良い点
- 廉価版なのに上位モデルとの違いが少ない
- ワンタッチで収納、組み立てが可能
- スマホクランプと本体をマグネット設置できるのが最高
- アプリも完成されている
- おしゃれな動画が簡単に撮影できる
悪い点
- 女性には少し重め
- 他メーカーの廉価版よりは価格が高い
- Android対応機種が少ない
DJI Osmo Mobile SE
DJIというメーカーは、ドローンやジンバルを販売している世界でも有名なメーカーです。
これらの分野では世界ナンバーワンの認知度だと思います。
2022年9月にDJI Osmo Mobile SEを販売しました。
DJI Osmo Mobile SEは、DJIのスマホジンバルの中では廉価モデルとなっており、価格も13800円とDJIのモデルの中では最安値となっています。
付属品
付属品
- 本体
- スマホクランプ
- クッション材
- 充電ケーブルUSB typeA-C
- 三脚
- 収納袋
- 説明書
外観
スマホを取り付けた状態です。
DJI Osmo Mobile SEはグレー1色の展開となっています。
正面、ボタン操作部のデザインとしては、比較的シンプルで正面ボタンは3つと操作スティックの合計4つで操作性も良くなっています。
右側面に充電挿し込み口が付いておりはUSB type-Cです。
左側面にはズームボタンがあります。
後面には、トリガーボタンがあります。
1/4-20UNCポートがあり、下面は三脚を取り付けることができます。
今は折りたたんでおり、非常にコンパクトになっています。
スマホを設置する部分は、マグネット式になっており付属のスマホクランプをマグネットで取り付けるだけなので非常に付け外しが簡単です。
スマホクランプ
このスマホクランプが非常に便利です。
バネ式のスマホクランプでスマホに取り付けます。
クランプ部がハの字になっており、スマホを装着しても音量ボタンに干渉しないようになっています。
(僕の使用しているスマホがpixel7は、音量ボタンが中央にあります)
マグネット部の上部には、白い点と若干凸になっており、この部分を本体の凹みに合わせるとマグネットでしっかりとくっつきます。
マグネットが弱く落ちる心配のあるかたもおられかもしれませんが、非常に強力なのでスマホが落ちることはないと思います。
三脚
三脚も下面に回し入れることで簡単に装着できます。
安定性も抜群です。
サイズ・重量
持ち運ぶことの多いスマホジンバルなので、サイズや重さは結構重要なポイントかと思います。
サイズ・重量
展開サイズ:276×112×99 mm
重量:352g
サイズは、普通サイズかと思いますが、重さが352gと若干重めになっています。
このジンバルの重さに加えて、自分のスマホの重さが合わさるので合計500gにはなると思います。
男性だとそこまで気になりませんが、女性は長時間使用する分には少ししんどいかもしれません。
組み立て・取り付けがワンタッチが必須
ここまでは、カタログ上のスペックなどを紹介していましたが、ここからは主に感想を述べていきたいと思います。
DJI Osmo Mobile SEは、ジンバルがワンタッチで開く、マグネットでスマホを取り付けられるなど、最短手順で使用することができます。
1万円以下のスマホジンバルもたくさんありますが、ワンタッチで開いたり、マグネットで取り付けというのは上位モデルのみになっており、使用までの手順が面倒でスマホジンバルを使わなくなるケースが多いです。
この起動までの手順がここまで省かれているのはDJI Osmo Mobile SEの強みだと思います。
もちろん、DJIのスマホジンバルの上位モデルはこの機能が付いていますが価格が20000円を超えてくるので初心者では手が出しずらいです。
DJI Osmo Mobile SEは13800円でこの機能があるので、そこだけでも買う価値ありだと思っています。
アプリが完成されている
DJIは長年スマホジンバルを販売しており、使用アプリも同時に開発しているため、アプリの完成度もかなり高いです。
ActiveTrack 5.0という人物を追跡する機能も非常に精度が高く、他のメーカーよりもアプリも進んでいることは間違いないです。
アプリ上で動画を編集したりもできますし、アプリで動画の取り方などもレクチャーしてくれたりと専用アプリが便利という面も強みです。
もちろんアプリは無料で使用できます。
基本的にはiPhone向き
DJI Osmo Mobile SEは、iPhoneにはほぼ対応しています。
しかし、iPhone mini(12/13)・SEには対応していないようです。
対応していないものでも、装着も可能ですし使用は可能ですが、若干傾いたりと調整が難しいようです。
Androidだと、対応機種はかなり少なく、Pixel 4~6とPixel 6 Proと日本で販売しているAndroidには対応機種は少ないです。
僕はPixel 7ですが、ジンバルの傾きなどは特になく普通に使用できています。
DJI Mimo(専用アプリ)は
- iOS バージョン v1.8.16
iOS 12.0以降が必要 - Android バージョン v1.8.16
Android 8.0以降が必要
とiOS、Androidとアプリには両方対応しています。
傾いている場合でも修正可能
もしスマホをセットしてジンバルが傾いていたとしても修正は可能です。
スマホが重たすぎて支え切れていない場合は別ですが、大抵は問題なく修正できます。
左下の"・・・"をタップして設定画面を開きます。
次に"キャリブレーション"という部分をタッチします。
すると、スマホをセットしてジンバルを水平な場所に置いてください。と表示されるので従います。
するとジンバルがぐるぐると動き出して完全な水平角度にセットしてくれます。
これで傾きは修正可能です。
ひとつ、いまいちなポイントとしては、スマホが合わずに傾きがある場合、毎回最初にキャリブレーションを行わないといけません。
すぐに終わりますが若干面倒です。
しかし、このキャリブレーションがあるためどのようなスマホでも傾きなく使用可能できるのは助かります。
動画撮影自体は簡単かつおしゃれに仕上がる
DJI Osmo Mobile SEは、使用方法自体は簡単で、普通に撮影してもおしゃれな感じに仕上がります。
やはり、ジンバルのおかげでしっかりと水平が取れており、手振れもなくなるので映像のクオリティは良くなります。
良くyoutuberがやっているVROGのような感じのゆったりとカメラが動く映像などもActiveTrack 5.0があるので、自分の追尾したいものを選択するだけで簡単に撮影できます。
簡単にですが、僕が遊びに行ったときに撮影した京都鉄道博物館の映像です。
普通に撮っただけですが、手振れもなく取れていますし、動画の編集は映像は加工していません。
動画のカットと文字入れ、トランジションのみです。
スマホで撮影できるのが便利
DJI OSMO pocketのように専用のカメラなども販売していますが、スマホで撮影することにメリットがあります。
スマホで撮影することで動画の保存場所がいろいろなデバイスにならなくて整理が非常に簡単です。
すぐにインスタやTwitterなどにもアップできますし、子供さんがおられる方にとっては非常に便利なポイントだと思います。
上位モデル、前モデルとの違い
DJI Osmo Mobile SEは、DJIのスマホジンバルの中では最新の廉価版ですが、上位モデルとどのように違うのかは、この表を見ていただくとわかりやすいかと思います。
Osmo Mobile 6 | Osmo Mobile SE | DJI OM 5 | DJI OM 4 SE | |
重量 | 309g | 352g | 290g | 390g |
展開サイズ | 276×112×99 mm | 276×112×99 mm | 265×112×93 mm | 276×120×104 mm |
被写体追尾 | ActiveTrack 5.0 | ActiveTrack 5.0 | ActiveTrack 4.0 | ActiveTrack 3.0 |
クイック起動 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
通知パネル | あり | あり | なし | なし |
サイドホイール | あり | なし | なし | なし |
軸ロック | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
ショットガイド | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
延長ロッド | 内蔵 (215mm) | 非対応 | 内蔵 (215mm) | 非対応 |
バッテリー | Li-Po 2S | 18650 Li-ion | パウチ型電池 | 18650 Li-ion |
容量 | 2,600 mAh | 1,000 mAh | 1,000 mAh | 2,450 mAh |
動作時間 | 約8時間 | 約6.5時間 | 約6.5時間 | 約15時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約1.5時間 | 約1.5時間 | 約2.5時間 |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.0 LE | Bluetooth 5.0 LE |
価格 | 21000円 | 14000円 | 18000円 | 14800円 |
最新のOsmo Mobile 6(上位モデル)との違いは、"クイック起動"と"延長ロッドの有無"です。
クイック起動はスマホを取り付けるだけで起動するという便利なもので、延長ロッドは伸ばし棒が中段についていて高いところなども簡単に撮影できるようになっています。
前モデルであるDJI OM 5との違いは、延長ロッドの有無程度だと思います。
重さも50gほど違いますが、正直そこまで使用感に変化はないです。
500mlのペットボトルと550mlのペットボトルをもって550ml重たいな。と思う方は少ないと思います。
その程度の差なので気にしなくていいレベルだと思います。
このように見てみると、コスパはOsmo Mobile SEが良く、性能はOsmo Mobile 6が良いので、スマホジンバルを良く使用していて買い替えるという方は、Osmo Mobile 6がおすすめです。
初めてスマホジンバルを使ってみたいという方は、まずOsmo Mobile SEを買って使いこなしましょう。
Osmo Mobile SEを使いこなせるようになるころには、また新しいモデルが出ていると思うので、そこから最新上位モデルを購入するというのが良いと思います。
Osmo Mobile SEでも他のメーカーでは上位モデルになる性能の物ですので、最初はOsmo Mobile SEから始めることをおすすめします。
まとめ
今回、Osmo Mobile SEのレビューをしました。
実際に使用してみても、困る部分もなく初心者~上級者でも使用できるモデルだと思います。
格安スマホジンバルよりも、若干値段はあがりますが、スマホジンバルの性能も高く初心者には非常に使いやすいモデルとなっています。
格安ジンバルを買って、性能が物足りなく買い替えるのであれば、最初にOsmo Mobile SEを選んでおけば間違いないです。
スマホジンバルの購入を検討している方や初めてのスマホジンバルを使いたい方には非常におすすめできるスマホジンバルです。