ケースファンの向きは?つける場所は?【エアフロー解説】

PC

ケースファンの向きとエアフロー|前/後/上の最適配置と確認方法【2025年版】

2022年1月14日

本ページは広告が含まれています。

PCを自作している方で、ケースファンを取り付ける方も多いですが

ケースファンの向きはどっち?どこにつけるのが良い?

と迷う方も多いと思います。(実際に僕も初めての時はわからずに困りました)

 

少しでもそのような方の参考になればと思ったので解説していきます。

Aliexpress 安全性 解説 支払い方法
参考【2025最新版】AliExpress完全ガイド|安全な買い方・支払い方法・偽物対策・配送まで全部解説【最新クーポン付き】

続きを見る

結論

要点(10秒でわかる)

  • 基本は前から吸気 → 後ろ/上に排気
  • 向きはティッシュ判定が最速(吸えば吸気側、押されれば排気側)
  • 冷却重視なら陰圧寄り、ホコリ抑制なら陽圧寄り
  • 小型ケースは“空気の通り道作り”が最重要(配線整理)

 

ケースファンをつける理由

ケースファンをつける理由

最初にケースファンをつける理由ですが

  • PCをかっこよく、おしゃれにする
  • ケース内に空気の流れを作る
  • PCパーツを冷やす

 

見た目がかっこよく、おしゃれになる

まず、見た目がおしゃれになるというのは大きいポイントです。

今は、光るケースファンも多く見た目がかっこよくなるのでケースファンをつけるのはおすすめです。

 

特にゲーマーであればレインボーカラーにして映えるPCにできますし、そこまで光らなくてもシンプルカラーで光らせたい方も多いと思います。

 

ケース内に空気の流れを作る

ケースファンをつけるメカニカル的な理由は、ケース内に空気の流れを作るということです。

 

PCというのは、いくつものパーツが動き、熱を発生させます。

もし、ケース内部に空気の流れがなければ、熱気がケース内に滞ってしまいます。

 

わかりやすくいうと、PCのケース内がサウナ状態になります。

 

PCパーツは熱に非常に弱いので、熱がこもってしまうことでPCのパーツに大きな負荷をかけます。

そのようにパーツが強い熱を長時間持ち続けると、PCの性能も落ちますし、パーツの寿命を縮めることになります。

 

そうならないようにケース内に空気の流れを作る必要があります。

この空気の流れのことを"エアフロー"と呼びます。

 

PCパーツを冷やす

ケース内の空気の流れを作ることで、PCケース内に熱気が溜まらないようにします。

 

熱気を逃がすことで、PCパーツの熱を冷やすことができます。

 

先ほども書きましたが、基本的にPCパーツは稼働すると熱が発生します。

その熱が溜まると、パーツの性能低下やパーツの寿命減少などを招くことになるので、可能な限りパーツに熱をためないようにしないといけません。

 

そのため、ケースファンを取り付けることでPCケース内の空気を循環させ、PCパーツの熱を逃がすようにする役割があります。

 

エアフローの基本

エアフローの基本

エアフローの基本は

エアフローの基本

前から吸って後ろに出す

これが基本です。

 

この基本に基づいて空気が滞留しないようにスペースを作れば問題ありません。

 

PCケースの小さいものだと、中で配線やパーツがギュウギュウ詰めになっていると空気の流れる隙間が小さいので、空気が滞留しやすくなります。

小さいケースでもできるだけ、スペースができるように線をまとめたり、小さめのパーツを使用し、空気の通り道を作るよう心がけると良いです。

 

+αですると良いこと

さらに、下から上に空気が流れるようにするとよりエアフロー効率が良くなります。

 

何度も言いますが、エアフローを作る理由は、熱い空気をPCケース内から外に出すことが目的です。

空気の位置関係

  • 熱い空気は、勝手に上に行きます。
  • 冷たい空気は下に溜まりやすいです。

そのため、下から冷たい空気を吸気し、上に排気することで熱い空気がケース外に出やすくなるという仕組みです。

 

陽圧と陰圧

陽圧と陰圧

陰圧・陽圧と、ちょっと難しい理系の言葉が出てきましたが、そんなに難しいものではありません。

ケースの中の空気が内か外のどちらに行くようになっているか。という感じです。

 

ケースファンの取り付ける個数や位置によってケース内が"陽圧や陰圧"になります。

 

陽圧とは

陽圧

陽圧とは、ファンの吸気力が高くケース内の空気圧が高くなることを言います。

口からフーっと息を吐いているときの口の中の空気圧のイメージです。

 

陰圧とは

陰圧

陰圧とは、ファンの排気力が高くケース内の空気圧が低くなることを言います。

口から息を吸っているときの口の中の空気圧のイメージです。

 

空気が圧力で動くイメージが付けば十分、理解できておられます。

 

陽圧・陰圧は、どっちが良い?

陽圧・陰圧が良い?

陽圧・陰圧に関しては、どちらが良いというのは正確にはありません。

 

それぞれの好みによるところが大きいです。

お互いにメリット・デメリットがあります。

 

陽圧のメリット・デメリット

陽圧のメリットは、ケース内の圧が高くなるため埃などを吸気しにくくなります。

しかし、ケース内の圧が高いためケース内部全体に空気がうまく回りにくくなります。

 

陰圧のメリット・デメリット

陰圧のメリットは、ケース内の圧が低いのでケース内全体に空気が回りやすくなります。エアフローという点だけでいえば陰圧が有利です。

しかし、ケース内の圧が低いためケース外から埃なども吸い込んでしまいます。

 

陽圧・陰圧ともにメリット・デメリットがあるので、どちらでも良いですが、個人的には陰圧でエアフロー効率を上げる方が好きです。

ここは本当に好みであったり、PCケースの形やパーツの大きさなどによってなので正解はありません。

 

CPUファン・ケースファンの向きの確認方法

ケースファンの向き

CPUファンもケースファンも同じファンです。

取り付ける場所が違うだけで、作りは同じなのでファンの向きの確認方法も同じです。

ポイント

今回はケースファンで行いますが、CPUファンでも同様に行って頂ければ問題ありません。

 

CPU・ケースファンの向きですが、最初はパット見ただけでは吸気面と排気面がわかりにくいと思います。

 

大体のCPU・ケースファンは

支柱がある方が排気面(空気を出す側)になります。

ケースファン前後

この画像の右のようにCPU・ケースファンに支柱があります。

この場合だと左が吸気で右が排気になります。

 

ただし、すべてのCPU・ケースファンが支柱のある方が排気面とは限りません。

 

一番、確実な吸気面・排気面の確認方法は

CPU・ケースファンを可動させ、ティッシュを近づける

です。

 

ティッシュ近づける

このようにティッシュをCPU・ケースファンに近づけることで、ティッシュが空気の流れに乗って動いてくれます。

画像では吸気側にティッシュを近づけているのでティッシュが吸い込まれています。

※ケースの外で行う方がわかりやすいかもしれません。

 

CPU・ケースファンを取り付ける前に、ティッシュで空気の流れる方向を確認することが一番確実かつ分かりやすい方法だと思います。

CPU・ケースファンにティッシュが巻き込まれることは少ないので、細めに切ったティッシュを近づけてみましょう。

 

こちらの記事でもCPU・ケースファンの向きについては解説しているので、わかりにくい場合はこちらも参考にしてください。

ライティングPCケースファンの取り付け方・解説
参考【RGBファン】ライティングPCケースファンの取り付け方・解説【ゲーミング】

続きを見る

 

ケースファン取り付け例

僕の自作PCをサンプルにエアフローのイメージを確認します。

ケースファン取り付け例

このPCのケースファンは

  • 前の下にあるケースファンは吸気用 1つ
  • 上・後ろにあるケースファンは排気用 3つ

となっています。

 

僕はケース内が陰圧になるように設置しています。

エアフロー

前下から吸気して、後ろ・上方に排気していくイメージです。

 

あくまで一例であって、これが正解ではありませんがイメージ的にはこんな感じで大丈夫です。

この配置ではケース内が陰圧になっているので、前方上部(吸気ファンがない部分)手を近づけると、空気を少しずつ吸い込んでいるのがわかります。

 

僕の場合でも前にファンが二つある方がもっとエアフローの効率が良くなると思います。

撮影した時は、ファンが足りなかったので1つだけになっています。

 

そのため、少しでもエアフローの効率を良くするために下から吸うように設置しています。

 

ケースファンの取り付け方解説

ケースファンも付けるのは非常に簡単です。

PCケースに合うサイズのファンを購入し、ネジで付け、電源を取るだけなので特に難しいことはありません。

 

価格帯も安いものも多くなっているので、2000-3000円でもケースファンは十分購入可能です。

 

ケースファンの取り付け方の解説はこちらで解説していますので参考にしてください。

 

 

よくある質問(FAQ)

Q. ファンの支柱がある側=排気で合ってる?

A. 基本は合っていますが例外もあります。

最終確認はファンを回してティッシュ判定(吸えば吸気、押されれば排気)が確実です。

 

Q. 正圧と負圧はどっちが冷える?

A. 冷却重視は陰圧寄り、ホコリ抑制は陽圧寄りが目安です。

ケースや環境で最適が変わるため、温度実測で微調整がおすすめです。

 

Q. フロント2個+背面1個で十分?

A. 多くのATXケースでは実用十分です。

トップ排気を1個足すと熱気抜けが良くなり、CPU/GPU温度が下がるケースが多いです。

 

Q. 小型ケースで風が通りにくい…

A. まず配線の結束で“空気の道”を確保が良いです。

低回転・高静圧ファンを使い、吸気 > 排気にすると詰まりを感じにくくなります。



IN WIN 120mm ケースファン Sirius Loop ASL120 レビュー
関連記事【ゲーミング】IN WIN 120mm ケースファン Sirius Loop ASL120 レビュー【程よく光る】

続きを見る

まとめ

エアフロー・ケースファンの向きの見分け方など、一見難しそうですが、そんなに難しいものではありません。

 

特にケースファンの向きに関しては、ティッシュで可視化して確認が一番確実ですし簡単な方法だと思います。

 

エアフローは空気の流れを前から後ろへ作る程度のなんとなくの理解で十分です。

とりあえず、空気が流れていればとりあえずOKですし、心配ならCPUやGPUの温度などもソフトで確認してみると良いと思います。

 

百聞は一見に如かずなので、実際にケースファンを取り付けて空気の流れを見てみましょう。

 

参考自作PC初心者講座 組み立て編【ケースへの組み込み~配線整理(起動前まで)】

続きを見る

【Amazon限定レビュー】MYTREX REBIVE GOは買うべき?軽さ・パワー・使い心地を徹底検証

ガジェット

2025/11/26

【徹底レビュー】MYTREX REBIVE GOは買う...

Amazonブラックフライデー2025|本当に買ってよかったガジェット6選【実体験から厳選】

ガジェット 情報 買って良かったもの

2025/11/20

Amazonブラックフライデー2025|本当に買ってよ...

XTAR MX8 レビュー|エネループも18650もOK!8本同時充電できるUSB-C対応万能充電器

Aliexpress ガジェット

2025/11/14

XTAR MX8 レビュー|エネループも18650もO...

HAGOOGI加湿器MUH-BW021レビュー|12L大容量×上から給水で超ラク!静音・アロマ・UV除菌対応

ガジェット 生活用品

2025/11/9

HAGOOGI加湿器MUH-NW12レビュー|12L大...

SOUNDPEATS Air5 Pro+レビュー|MEMS×aptX Losslessで最強クラスの高音質!Air5 Proとの違いも解説

ガジェット

2025/10/23

SOUNDPEATS Air5 Pro+レビュー|ME...

-PC
-